訪日旅行誘致 最下位は有名な神社のある意外な県

訪日外国人の誘致が盛り上がりを見せる中、出遅れが目立つ県があるという2016年7月5日の毎日新聞の記事を紹介。

(前略)インバウンド(訪日外国人客)ブームに沸く国内。観光庁によると2015年の訪日外国人旅行者宿泊者数は、過去最高の延べ6561万人(前年比46・4%増)を記録した。中国人客らの「爆買い」に代表されるように、1回の旅行での消費額は1人17万6000円と、日本人客を大きく上回る。観光業界は宿泊や小売り、飲食など裾野が広く経済や雇用創出への効果も大きい。
ただ、鳥取、島根両県の外国人宿泊者数は鳥取が全国で40位、島根は最下位と低迷。ブームの恩恵を享受しているとは言い難い。
この現状を打破しようと両県は4月、観光戦略の司令塔となる組織「山陰インバウンド機構」を地元の関連団体などとともに設立した。会長に就いた田川博己氏(JTB会長)は6月に松江市であった講演で「鳥取、島根ならではの良さがある。地元を巻き込んで地域のブランドを打ち出していかなければならない」と強調。機構が企画した山陰の著名観光地を結ぶ構想「縁の道〜山陰〜」も観光庁が掲げる広域観光周遊ルートに選ばれ、今後、外国人宿泊者を2020年までに今の2倍の25万人にすることを目指す。
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一方、情報発信や受け入れ態勢の一層の強化は欠かせない。6月下旬、鳥取の観光名所を紹介しようと、韓国の人気SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の運営スタッフが鳥取砂丘を訪れた。だが砂丘でのパラグライダー体験の申し込みが通訳を介してもなかなかできず、予定した取材時間を大幅に延長することに。同行した鳥取県の担当者は「態勢が、まだまだ整っていないんですよ」と苦笑する。
さらに懸念されるのが、為替相場の変動だ。両県によると、山陰を訪れる外国人旅行者の大半は韓国や中国などからの団体客で、個人旅行者が約7割に上る全国とは傾向が異なる。特定の動機があって訪れる個人旅行者と違い、団体客が参加するツアーの催行は旅行代金の値ごろ感が重視される。鳥取県観光戦略課の担当者は「円高が進めば、個人客の少ない地域は苦戦を強いられることになる」と分析する。(以下略)

画像:出雲観光ガイドから

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