東南アジア、SNSの口コミ効果世界平均以上

企業や自治体から発信される情報ではなく、体験した人が発信する口コミが重要視される傾向にある。そんな中、特にSNSや口コミが重要視されるマーケットが東南アジアという2016年6月15日の日経新聞の記事を紹介。

東南アジアで消費者を相手にビジネスを展開する企業が交流サイト(SNS)を集客に使う動きが活発になってきた。SNS利用者がインターネット人口の8割を占める約2億人にのぼり、購買行動で知り合いの声を信頼する傾向が世界と比べて強い土地柄。企業は「口コミ」消費に網をかけるSNS戦略が顧客の取り込みを左右する要因とみて重視している。
(中略)
SNSは既存顧客の友人や共通の趣味などユーザーの特性を限定して広告を「狙い撃ち」できるのが強みだ。投稿を1500~2000人に見てもらうのにかかる費用は千円程度。対象を「日本食好き」「既存ファンの友人」などに絞ることでより効果的に潜在顧客にリーチできる。2013年にシンガポールに進出した同店は地元客を中心にFB上のファン3万8千人を獲得した。
■親近感へ感動共有
「1人目のベンツ当せん者はこんな方でした」。タイの茶系飲料大手、イチタンのタン・パサコンナティー最高経営責任者(CEO)は3月、涙顔で喜ぶ女性と抱き合う写真を自らの公式FBに投稿した。高級車をプレゼントするキャンペーンの結果報告だ。リンク先には当せんの瞬間を収めた5分間の動画もある。
当せんした女性は女手ひとつで子ども2人を育てるバス乗務員。景品を売れば子どもを大学に進学させられると涙する姿が消費者の心を捉えた。投稿には「感動した」「私も応募する」などのコメントが並び、「いいね」が47万回、「シェア(共有)」が3万回近く押された。「商品を直接宣伝するよりも感情を刺激する方が消費者の心をつかむ」とタン氏は話す。タン氏のFBページは1300万人のフォロワー数を誇る。タイ最大で国民の約5人に1人に当たる。SNSは双方向性と即効性があるため「伝えたいことを直接、リアルタイムで発信できる」という。FBに寄せられる商品への要望などには自ら直接返信し、果実とタイ産ハーブを混ぜた茶系飲料「ダブルドリンク」の開発に生かした。
■2億人利用、「声」の信頼厚く
米調査会社eマーケッターによると、東南アジア主要6カ国のSNS利用者は2016年に約2億人に達し、19年には約3割増の2.5億人になる見通しだ。インターネット人口に占めるSNS利用者の割合は8割と、世界平均の7割弱を上回る高さが特徴だ。東南アジアはSNSへの信頼も厚い。米プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の調べによると、SNSで「商品の口コミを参考にする」と回答した人はマレーシアで69%、シンガポールで57%、タイで53%と軒並み世界平均の45%を上回っている。消費者の生の声を信じるという傾向が強いようだ。身近な人の意見を重んじる姿勢はもともとある。米ニールセンの調査では、購買を決める際「知人の意見を信頼する」と答えた人が88%と、テレビ広告(74%)や雑誌広告(70%)、新聞広告(69%)を上回った。(以下略)

画像:SMMLabから

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