「預金」より「決済」で金利稼ぐ

電子マネーやクレジットカードのポイント獲得を考慮して、商品を購入する人が増えた。結婚を9月に控える女性は、「結婚式で着用するレンタルドレス店を選ぶ基準として、クレジットカードが使えることを第一条件に探した。」と話している。需要喚起、競合から抜け出す手段のひとつとして導入を検討してみてはいかがでしょうか。(2016年7月8日の日本経済新聞の記事)

駅やコンビニエンスストアでの利用がすっかり定着した電子マネー。「Suica(スイカ)」「WAON(ワオン)」などの発行枚数は3月に3億枚を初めて超えた。実は電子マネーの普及にもマイナス金利が影響し始めている。「高額品も含め、生活必需品はすべてこれで払ってるんです」。6月末、茨城県に住む20代後半の男性会社員が取り出したのは無料対話アプリ大手のLINE(東京・渋谷)が発行する「LINEペイカード」。彼はランチで食べた親子丼の支払いもこのカードで瞬時に済ませた。
あらゆる買い物に電子マネーを使う狙いはクレジットカードよりも有利なポイントだ。100円ごとに2ポイントが得られ、1ポイントあたり1円分になる。実質的に電子マネーを使うたびに2%分の「金利」がもらえる計算だ。マイナス金利下で預金金利はゼロ%寸前。預けてダメなら、支払いで稼ごうというわけだ。男性は半年分の通勤定期代(17万8300円)も電子マネーで支払い、3566ポイントを獲得した。「銀行に預けても金利は付かない。買い物でポイントをためて好きな本を買いたい」と笑う。日銀によると、電子マネーの利用は1000円以下の決済が多いが、最近は1万~5万円の高額決済も全体の2%を占める。預金口座に置いておけば利息が付くプラス金利の時代には、電子マネーに現金を移す手間をかけて支払う人は多くない。マイナス金利が消費者に電子マネーの利用を促す奇妙な関係ができている。

画像:LINEから

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