中学生が企画した観光ツアーを商品化

国のビッグデータを活用した民間レベルでの地域創生の取り組みが各地で始まろうとしている。福島市立岳陽中学校の生徒らが「地域経済分析システム(RESAS)」を使って分析した結果を利用し、地元の観光ツアーを企画。一般社団法人福島市観光コンベンション協会が「夏の福島体験プログラム」として商品化した。

ツアーは実施日は8月2日から3日の1泊2日で、地元中学生によるガイドが付く。市内にある土湯温泉の街を歩いたり、果樹園で桃狩りを楽しんだりするなどして福島市の魅力を発見してもらおうというもの。ツアーガイドは、岳陽中と福島市立第二中学の計24人による「地方創生イノベーションスクール 福島市チーム」が担当する。

岳陽中のイノベーション部は、昨年開催した「地方創生☆政策アイデアコンテスト2015」で『中学生の視点から地域の魅力を再発見し、観光プランを作る』というアイデアを提案して地方創生担当大臣賞を受賞した。具体的には、RESASを活用することで福島市の名産である桃など果樹の生産額が減っていることを把握したが、2010年と2005年を比べても減少へと転じていることを発見。東日本大震災だけが原因でないことを知った。

福島県や福島市には、宮城県や山形県から観光客が来ており、中国、四国、九州からはほとんど来ていないこともRESASで把握した(写真3)。さらに地元の学校でアンケートをした結果、「案内するところがない」という回答がトップとなり、「地元の人たちにも、福島市の観光地が知られていないのではないか。そのため良さが全国にも広がっていかないのではないか」という仮説にたどり着いた。そこで地元の中学生の視点から「楽しい」「行ってみたい」と思う旅行プランを作ったうえで、自分たち中学生がガイド役として観光客を案内する――という案を提案した。

記事:日経BP
画像:PROJECT DESIGN ONLINEから

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