新キャンプスタイル「グランピング」に熱視線

テント設営や炊事など面倒な作業を専門スタッフに任せて自然を満喫できる新しいキャンプスタイル「グランピング」の人気が急上昇しそうだ。グランピングはグラマラス(魅力的な)とキャンピングを合わせた造語。10年ほど前に欧州で広まったといわれるが、自然の中の宿泊やホテル並みの食事とサービスが受けて、各地に相次いで施設がオープン。キャンプ初心者や訪日観光客も手軽に日本の自然を楽しめるグランピングに旅行業や政府も熱い視線を送る。(芳賀由明)

農業法人の和郷(千葉県香取市)は1日、グランピング事業の運営会社「ザファーム」を設立し、グランピング施設「ザ・ファーム キャンプ」を同市に開業した。運営会社には近畿日本ツーリストなどを傘下に持つKNT-CTホールディングスと農林水産省の農業6次産業化ファンドも共同出資した。同ファンドがグランピング事業に投資するのは初めて。ファンドを運営するちばぎんキャピタルは「グランピングは日本でも訪日外国人のニーズは高い。同様の投資案件は増えそうだ」(成島崇投資部長)と期待する。

ザファームのグランピング施設には、ウッドデッキ上に屋根付きの食卓と直径5メートルの円形のテントが合計16張常設されている。テント内にはセミダブルベッド2台と折りたたみ椅子2脚に加え、電源もあり、ライトや扇風機、コーヒーセットなども備わっている。

ザファームの武田泰明社長は「半月前から予約を受けているが8月は下旬まで埋まった。今後は訪日外国人の利用も狙いたい」と意欲的だ。敷地内には「365日何か収穫できる」(武田氏)という畑があり、自分で取った野菜を調理することも可能。カヌーや野外活動を楽しんだ後は天然温泉「かりんの湯」で汗を流せる。

グランピングは、自然のなかで豪華な食事や快適なサービスを受けられるキャンプの新潮流で、英国発祥といわれる。

難点は料金も高級ホテル並みに高いことだ。日本初の本格的なグランピング施設といわれる「星のや富士」はキャビン泊のみで、9月は1人4万6500円から。ただ、最近は1人1万円前後の施設も増えてきており、ザファームは2人で2食付いて2万6600円からだ。グランピングの広まりとともに施設も多様化しそうだ。

記事:産経ニュース
画像:CAMP HACKから

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