SNSで拡散 目でも楽しむ創作かき氷

口コミを参考に、行きたい店を決めるひとが増えている。そんなときに参考にされるのが、フェイスブック・インスタグラム・ツイッターなどが代表的なツールだ。観光に大きな影響を与えることもある投稿を左右するのが、驚きのある画像だ。今回はそんな拡散を目的とした投稿事例を紹介。

夏の風物詩「かき氷」。ここ数年、ティラミス味など洋菓子風のメニューが登場したり海外のかき氷店が上陸したりと、ブームが過熱している。人気の理由は、らしからぬ味とSNS(交流サイト)映えする見た目だ。群雄割拠する中、もはや料理の域に達した進化系に注目が集まる。

ストリングスホテル東京インターコンチネンタルの「かき氷 5種のキャヴィア」
「まるでケーキのようなかき氷」が食べられるのが東京都渋谷区の「セバスチャン」だ。フレンチ出身の店主・川又浩さんは「個性的なかき氷を作りたい」と、乙女心をくすぐる「ドルチェ氷」を考案した。ソースやクリームは自家製で、季節に合わせ夏はブドウや桃、冬なら芋や栗、カボチャなど旬の素材を使う。
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人気メニューの「マンゴーのショートケーキ」(1200円)は、見た目は完全にケーキだが、スポンジ部分がかき氷になっている。こだわりの生クリームと濃厚なマンゴーソースは氷との相性が良く、通常のケーキより軽く食べやすいと評判だ。「いちごのクレームブリュレ」(1200円)もある。表面に焼き目がついた見た目はクレームブリュレそのものだが、スプーンを入れるとパリッという音とともにかき氷が現れる。人気店のため混雑時は5時間待ちになることもあるという。混乱を避けるため予約台帳を作っているが、予約はなんと2分刻みで管理。川又さんは「作りすぎてけんしょう炎になった」と苦笑する。

その名も「焼き氷」(800円)を提供するのは、4月にオープンした土日限定のかき氷専門店「ドギャン」(大阪市)。ふわふわに削ったかき氷の上から氷が見えなくなるまでマシュマロクリームを塗りたくる。雪山状になったマシュマロをバーナーであぶって焦げ目をつけるから「焼き氷」というわけだ。外は温かく、中はひんやりした口当たりが人気を呼ぶ。焦げ目が付いているのでマシュマロの甘さの中に香ばしさも感じられる。客自身が味を調整できるよう、練乳の入った注射器も添えられている。「マシュマロとかき氷という異色の組み合わせが大阪人に受けると思った」と店長の坂本剛さん。客の9割は女性で、SNSなどで拡散されているという。

一方、ストリングスホテル東京インターコンチネンタル(東京・港)は超豪華なかき氷で勝負する。今年の目玉商品の一つ「かき氷 5種のキャヴィア」は6048円(サービス料込み)というから驚きだ。トリュフと蜂蜜を混ぜたチョコレートアイスの上にポルト酒で煮たイチジクを重ね、かき氷を載せた。
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添えられた“キャビア”は1つが本物、1つがマスの卵で、ほかの3種類はグレープフルーツなどの果汁をカプセルにとじ込めたもの。かき氷を下からかき混ぜてキャビアと一緒に食べると、甘さとしょっぱさが絶妙なハーモニーを奏でる。半分ほど食べたらシャンパンを注いで楽しむのがおすすめという。他に和菓子風や果実だらけのかき氷など新顔が各地で続々登場している。「かき氷」というには斬新な食感を、一度味わってはいかがだろう。
記事・画像:2016年8月3日 日本経済新聞から

サムネイル画像:ライブドアニュースから

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