介護施設の空き、ネットで検索

介護施設の123(大阪府高槻市、砂亮介社長)は、介護のケアマネジャー向けに、ショートステイできる介護施設の検索システムを開発した。12月にも発売する。ケアマネジャーは介護施設のベッドごとの空き状況をリアルタイムで確認でき、ショートステイ先をより簡単に探せるようになる。ベッドの稼働率を上げたい介護施設に売り込む。

 123が開発した「TANGO(タンゴ)」は、介護施設のベッドの空き状況を、インターネットの専用サイトでリアルタイムで把握できるシステムだ。

 介護施設は住所や利用限度人数、必要な書類などを記載する。ベッドの空き状況を登録すると、全体の稼働率も表示する。またキャンセル待ちの要介護人の有無も記入できる。

 空きベッドが多い場合は○が、残りが少なくなると△が、空きがないと×がサイト上に表示される。ケアマネジャーはメールで情報を受け取ることもできる。

 価格は初期費用が5千円(税別)で、これとは別にシステム利用料として月2千円(同)がかかる。ケアマネジャーは無料で利用できる。

 要介護者のケアプランは、ケアマネジャーが決めることが多い。だがショートステイの利用は混雑していることが多く、「空きベッドを探すだけで3、4日かかることもある」(砂社長)という。

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 ケアマネジャーはベッドの空きを電話やFAXで確認することが多い。検索システムを活用すれば、こうした手間が省けるようになる。

 介護施設も電話対応が減り、介護業務などにより集中できるようになる。また直前にキャンセルが出た場合でも、サイトを使えば迅速に新しい予約を獲得できるようになる。123では「ベッドの稼働率を平均で約1割改善できる」(同)としている。

 すでに大阪府高槻市など8カ所の介護施設がシステムを導入。実証実験を始めている。年間に20~30カ所の介護施設に、検索システムを納入することを目指している。

 全国には9千カ所以上のショートステイがあり、さらに増える見通しだ。システムを開発した123は自社で介護施設の運営を手掛け、2017年3月期の売上高は7千万円程度の見込み。

記事・画像:2016年11月16日 日経産業新聞
サムネイル画像:家計経済研究所から

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