3年以内に日本旅行を計画する中国人が約6割に

JTB総合研究所はこのほど、中国人 1969 名を対象に、日本旅行計画に関する意識調査をおこなった。それによると、「3年以内に観光目的で日本旅行を計画している」中国人は60.2%。一年前と比較した生活や旅行に関する意識の変化では、「昨年より旅行回数を増やしたい」(26.9%)、「クルーズ旅行を検討したい」(24.6%)、「休みが取れそうなので旅行日数を増やしたい」(23.4%)など、旅行に対する積極的な意向が上位を占めた。

日本旅行の計画と意向は以下のとおり。
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一方、日本への旅行を計画して”いない”理由では、「仕事が忙しくて休みが取れない」(28.8%)、「言葉が通じない」(23.9%)、「国際情勢が不安なので今は海外に行きたくない」(22.3%)、「収入が減ったため、日本旅行をする余裕がない」(21.1%)が上位に。特に、成都、重慶、長沙、西安、合肥、鄭州など内陸部に住む中国人のほうが、国際情勢や経済的理由が多い傾向があったという。

日本旅行を計画して”いない”理由の分布は以下のとおり。
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また、日本への旅行を計画している1000人を対象にした調査によると、日本でしてみたいことでは「自然風景観光」「温泉に入る」「お花見・紅葉狩り」「ラーメンなど日本の日常的な食事を楽しむ」が上位で、ショッピング(日用雑貨、医療品)は5位。ここでも地域・経験別の傾向がみられ、たとえば日本に来たことのない沿岸部居住者は、他と比べて「日本の日常的な食事」に着目する割合の多さが目立つ。日本で行きたい場所は、 日本旅行の経験に関わらず「東京」が最多。ただし日本旅行経験者では、 「東北」「北陸」「名古屋」「北海道」「沖縄」などの地域が比較的多かったという。

「日本でしてみたいこと」の分布は以下のとおり。
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なお、旅行を予定している人の年齢層は、30代が中心(43.8%)だった。ただし、上海、北京、広州などの沿岸部居住者では、内陸部と比較して20代の若い世代が多く(沿岸部37.0%、内陸部17.8%)、沿岸部では40代(沿岸部15.2%、内陸部37.0%)が多めなのが特徴だ。

同社が独自に実施した「旅ライフセグメント別分析」によれば、内陸部居住者は、SNSの利用率が高く、流行を押さえておきたいと考える「共感型」や、流行と自分の個性の両方を重視したいと考える「高アンテナ」タイプが多かった。その一方で沿岸居住者は、旅行の面でも流行に取らとらわれずに現実を重視する「合理派」「体験重視」「メリハリ消費」タイプが多い傾向に。同社はこの現象について、沿岸部ではすでに海外旅行の楽しみが浸透している一方、内陸部では現在まさに流行に敏感な一部の層がインフルエンサーの役割を果たし、旅行の楽しさを複数の層に広める過程にあると分析している。

この調査は、中国人男女1969名に対するスクリーニング調査を経て、3年以内に日本旅行を計画している1000名を抽出して実施したもの。同記事のうち「日本旅行の計画と意向」「日本旅行を計画して”いない”理由」はスクリーニング調査1969名を対象にしたもの。旅行予定者1000名の居住地と人数は、沿岸部(上海、北京、広州、深圳、福州、大連、瀋陽)居住者500名、内陸部(成都、重慶、長沙、西安、合肥、鄭州)居住者500名。世帯年収は12万元(約240万円)以上。調査期間は2016年9月9日から14日まで。

記事・画像:TimeOutから

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