畜産農家減少で、和牛最高値に迫る 

国産のブランド牛や高級牛肉など和牛の値上がりが続いている。畜産農家の減少で子牛の数が慢性的に少なく、需要が高まる年末年始に和牛価格が高騰するサイクルが定着。卸値は比較可能な1990年以降で最も高かった2015年12月の水準に近づいている。

東京市場では霜降りが多くすき焼きなどに使う代表的な高級和牛(A4級)の取引価格が10月まで28カ月連続で前年同月の水準を上回った。11月の平均価格は1キロ約2640円と昨年に比べて2%高く、12月は昨年つけた過去最高値(2700円)を超える可能性が高い。大阪市場のA4級も現在1キロ2700円台と同6%高い。最高級のA5級は東京、大阪とも1キロ3千円を超える例が珍しくない。

年末は贈答用に高級牛肉の需要が増えるが、現在は高値が響き「(消費者が)お歳暮として贈るのに見合う量を購入しにくい。ギフト用としての牛肉需要は徐々に減っている」(東京食肉市場)という。流通業界では割安でも高級感のある外国産牛肉の品ぞろえを充実する動きが出ている。「有名銘柄のアンガス種や、1頭から約5%しかとれないプライムなど高級部位の人気が高まっている」(大手食肉輸入業者)という。

記事:2016年11月30日 日本経済新聞
画像:いらすとやから

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