人手不足解消の鍵となる「シニア採用」をするために知っておきたいこと

体力と意欲に溢れ、活発に行動する高齢者が「アクティブシニア」と呼ばれるように、かつてのシニアとはイメージが変わってきた今のシニア世代。定年を迎えた後でも、まだまだ働きたいと思う人が数多く存在する一方で、シニアをアルバイトの貴重な戦力として捉えている雇用先はまだ多くありません。そこで「anレポート」では、60歳以上でアルバイトに従事している人が、どのような価値観を持って働いているのかを明らかにするために、アルバイトに対する目的別にタイプ分けを行い、アルバイトを選んだ背景や重視している点などを調査しました。人手不足を解消する方法のひとつとして、シニアの採用ターゲットを検討する際にお役立てください。

アルバイトに対する価値観を探るために、60歳以上のアルバイト就業者に対し「アルバイトをする一番の目的は?」というアンケートを実施。その結果、生活費やお小遣いといった「お金を稼ぐため」が36%で最多ではあるものの、「健康を維持するため」(25%)、「社会との繋がりを感じるため」(24%)、「仕事のやりがいを感じるため」が(12%)という目的の人も一定数存在し、アルバイトに対してお金以外の部分を重要視しているシニアが多いことが分かりました。「anレポート」では、これらの目的別にシニアアルバイトを4つのタイプに分け、それぞれの志向性や特徴をまとめました。

■「アルバイトをする一番の目的」で分けたシニアの4タイプ

1.お金を稼ぐため(割合:36%)
 年金だけでは生活していけないという場合や、年金取得までのつなぎ、または老後に向けて蓄えるためにアルバイトをしている場合が多く、必要に迫られてアルバイトを始めたタイプです。主な目的が、お金を稼ぐことであるため、4タイプの中で最も多く働き、稼いでいるタイプです。週の希望シフト数が唯一の5日であり、平均月収を見ると9万3千円で最多となっています。仕事探しの重視点では「長い期間働くことができる」ことや、「給与の高さ」を重視する傾向があります。やりがいのある仕事というよりも、まずは仕事自体を見つけることが先決で、就業できるかどうかを判断するために、「自分と同世代の人が実際に働いているか」を気にする人が多いです。求人原稿においては60歳以上の方が実際に多く就業している点や、平均年齢などを記載すると応募に繋がりやすくなると考えられます。

2.健康を維持するため(割合:25%)
 定年退職した後に、家にいることが多くなって運動不足になったり、生活のメリハリがなくなり生活リズムが乱れてしまったりするパターンが多く、女性よりも男性に多い傾向があります。体を動かす仕事を希望する分、希望労働時間は短めです。仕事探しの重視点として「働く時間が短い」ことを希望する人が多く、平均勤務時間としては4~5時間が目安になります。職種としては、梱包・仕分けなどの軽作業や、清掃のアルバイトを希望する人が比較的多く、警備の見回りやゴルフ場のコース管理といった「歩くことが多い」仕事が人気のようです。

3.社会との繋がりを感じるため(割合:24%)
 定年退職をした後や、子育てがひと段落した後、家で過ごす時間が増えたせいで、人とのコミュニケーションが少なくなり、社会からの疎外感を感じたことがきっかけでアルバイトを始めた人が多いタイプです。アルバイトを通して他者との交流を望み、特に若い人との交流を求めている傾向にあります。仕事探しの重視点で「やりがいがある」の割合が多く、アルバイトを通じて社会に恩返しをしたい、人の役に立ちたいという声があがり、社会貢献志向が高いことも特徴だと言えます。求人原稿においては「若い人とのコミュニケーション」や「仲間づくり」ができること、またアルバイトを通じて人の役に立てる点などをアピールすることがポイントになります。

4.仕事のやりがいを感じるため(割合:12%)
 長年勤めていた過去の仕事の経験や得意分野を活かしたアルバイトを行っていたり、定年した後に資格を取得したりする場合が多く、「自身の能力を発揮し、社会に役立ちたい・必要とされたい」という思いが見られます。このタイプのシニアの募集のポイントとしては、年齢ではなく本人の能力や意欲を採用で重視している点をアピールしたり、実際に活躍しているシニアの実例を挙げたりすると良いでしょう。希望職種は、「講師・インストラクター」「医療・福祉・介護」などキャリアや高いスキルが求められる職種や、各々が得意な仕事・好きな仕事が選ばれています。

記事・画像:PRTIMESから
サムネイル画像:ロハス的なライフスタイルから

関連記事

ページ上部へ戻る