爆買いなど訪日外国人のお財布事情

17日、観光庁が「訪日外国人消費動向調査平成28年10-12月期結果(速報)及び平成28年年間値(速報)」を発表し、訪日外国人が旅行で費やした金額についての詳細な情報を公開された。同庁の総論によると、平成28年の訪日外国人旅行消費額は3兆7,476億円で、前年比7.8%、過去最高の値になったという。

旅行消費額は過去3年で3倍近く増加

平成25年の旅行消費額約1.4兆円から順調に伸長を続け、中国人旅行者の爆買いが話題となった平成27年には前年比71%増加と急伸した。

一人あたりの旅行消費額は減少、中国人旅行者の減少幅が大きく

平成28年の訪日外国人1人当たり旅行支出 は15万5,896円と推計され、前年(17万 6,167円)に比べ11.5%減少した。中国においては、1人当たり旅行支出が前年 比18.4%減少し、全国籍・地域の中で最大の 減少幅となった。

関税引き上げの影響はマイナス2,000億円

中国政府は昨年4月、中国人旅行者が日本などで大量に商品を購入する「爆買い」に歯止めをかけ、中国国内での消費を促進することを目的とし、海外で購入した商品に課す関税を引き上げた。爆買いの減少による、日本の百貨店など小売業の売り上げに対する影響が懸念されていた。観光庁公開資料では、関税引き上げ実施以降からの9ヶ月間において、中国人旅行者の買い物に影響を与えた影響額は総額約2,000億円とする試算結果が記された。他にも、「中国帰国時の関税支払を抑えるために、今 回の日本滞在中の買物支出を抑えたと回答し た人は、全体の44.6%であった。 支出を控えた品目では電気製品が最多であ った。」とし、爆買いの象徴といえる家電製品の買い控えが目立つ。

減少しても尚大きい中国人旅行者の消費額

平成28年の年間を通した旅行消費額は、中国が1兆4,754億円(構成比39.4%)と最も大きい。次いで、台湾5,245億円(同14.0%)、韓国3,578億円(同9.5%)、香港2,947億円(同7.9%)、米国2,130億円(同5.7%)の順となっており、これら上位5カ国で全体の76.5%を占めた。

勢い低下するも、依然高い買い物意欲

下記は「国籍・地域別の訪日外国人1人当たり費目別旅行支出」をまとめたもの。中国人の旅行支出が大きく低下したものの、依然として買い物の消費額は全国籍と比較にならない高い値となっている。

爆買い再燃の可能性は消えていない

GFKマーケティングサービスジャパンは、2015年の中国人の海外旅行者数が1億900万人、消費額は2,290億米ドルに上ったとの調査結果を発表。渡航先では1位は韓国、2位タイ、3位香港、4位日本、5位台湾の順となり、まだまだ中国人旅行者が増え、消費額が上昇する余地が大いに残っているといえる。

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