縦型動画と横型動画の違いって何?

スマホで動画、見てますか?

突然ですが、皆さんは動画をどのような端末、どのようなサービスで視聴していますか? YouTube、AbemaTV、Hulu、C Channel、LINE LIVEなど有名どころをはじめ、続々と動画アプリがリリースされています。ちなみに、20代の筆者はテレビよりもスマホで動画を視聴することが多く、10種類以上の動画アプリが入っています。

ところで、動画アプリを見比べてみると、アプリによって動画再生時の画面方向が異なることがわかります。つまり、縦型と横型があるわけです。今回は、なぜアプリごとに縦型動画と横型動画に分かれているのか? を考えてみましょう。さらに、最近増え続ける縦型動画アプリとはどのようなものか、各サービスの特徴とユーザビリティから読み解いていきたいと思います。

横型動画は「コンテンツ」重視

横型動画とは、スマホを横向きにして、全画面表示で視聴する動画のことを指します。主だったサービスを見てみましょう。
AbemaTV

AbemaTVは「無料でテレビ番組が見れるインターネットテレビ局」を自称するサービス。サイバーエージェントとテレビ朝日がタッグを組み、ニュース、バラエティー、アニメ、海外ドラマなど全26チャンネルを放送しています。このサービスの特徴は、ドラマやバラエティーといったテレビ番組の再放送をしていること。さらに、オリジナルコンテンツもテレビ番組に近い高クオリティで、放送時間1時間以上の番組が多いです。なおAbemaTVには、YouTubeやniconicoのようにユーザーが動画を投稿することはできませんが、番組に対する感想や意見をコメントすることが可能です。

Hulu

Huluは人気の映画やドラマ、バライティ、ドキュメンタリーといったテレビ番組の再放送、およびオリジナル番組を配信しているオンライン動画配信サービスです。月額や動画ごとに課金をして視聴します。ユーザーは配信されている動画に対してレビューコメントを投稿することが可能です。ただしAbemaTVのように、動画を視聴しながらコメントを投稿することはできません。

TVer

民放テレビ局が連携した公式テレビポータルサイト「TVer(ティーバー)」は、民放各局でテレビ放映後に一定期間の範囲内で無料配信している番組を横断して視聴できる動画配信サービスです。2016年12月には累計500万ダウンロードを突破(※1)し、YouTube、ニコニコ動画、AbemaTVに並び無料動画アプリの動画利用者数上位5位に入る(※2)など、着実に利用が広がっています。テレビ各局でも番組配信サービスは持っているものの、各局の無料コンテンツに特化した点や、期間内に見逃さない「まもなく配信終了」カテゴリの機能が特徴です。上記でご紹介したアプリのような投稿やコメントをする機能はありません。

ご紹介した3つのサービスの共通点は、コンテンツ一つひとつの放送時間が長く、動画をしっかり視聴することが優先されていることです。そのため、スマホが縦向きのままだと動画の画面サイズが小さく視聴しにくく、横向きにして視聴するようになっています(そもそも、横型のテレビ画面や映画スクリーンに合わせて撮影されたコンテンツなので、スマホでの表示も自ずと横向きになります)。

縦型動画は「コミュニケーション」重視


縦型動画はスマホを縦向きのまま視聴するものを指します。こちらも主要なサービスを見てみましょう
C Channel
C CHANNELは「“女子の知りたい!”を動画で解決」をコンセプトとした女性のためのファッション動画マガジン。モデル、タレントを通じて、ヘアアレンジ、メイク、料理など女性の関心が高いテーマを中心に情報発信を行っています。SNSで拡散されることを前提としたHowTo動画が中心で、40~60秒と視聴時間が短い動画であることも特徴です。

Instagram ストーリー

「Instagram ストーリー」は写真や10秒以内の動画がスライドショー形式で表示されるサービス。Snapchatのように投稿後24時間で自動的に消滅するのが特徴です。2017年1月、日本でもライブ動画配信が可能になり、「♡(ハートマーク)」の送信や配信者・送信者の双方でコメントができます。

LINE LIVE

LINE LIVEは誰でも簡単に動画のライブ配信、視聴が可能なサービスです。ライブ配信中はコメントを書き込むことが可能で、アーカイブを視聴する際も、ライブ配信中にコメントされたタイミングで書き込み内容を確認することができます。今回ご紹介した縦型動画サービスの特徴は、横型動画に比べて視聴時間が短く、動画を「情報」として視聴していることです。さらに、SNSでのシェアやリアルタイムのコメント投稿のように、動画をきっかけとした“コミュニケーション”を重視している点も挙げられます。視野が狭くなり映像としては視聴しにくいにも関わらず、なぜ上記のようなサービスには縦型配信が採用されているのでしょうか? 次の2つの画像を見比べると一目瞭然です。


キーボード部分にご注目。スマホを横向きにしたままコメントをしようとすると、キーボードが画面の4分の1ほどの大きさになってしまいます。一方、縦型動画であれば、普段LINEやメールで文章を打つ際と同様にキーボードが使えることがわかります。つまり、縦型動画サービスの方が圧倒的に文字入力しやすいだけでなく、通常使用しているスマートフォンの操作性のままにコミュニケーションをとることが可能になっているのです。

動画市場の成長は縦型動画がカギになる!?

正直に申し上げると、縦型動画が出始めた頃に筆者は「視聴しにくいのでは? 映像の視野が狭すぎるのでは?」と懸念していました。しかし、実際に縦型動画のサービスを使ってみると、普段スマホを使用している時と同じ感覚で操作できて使いやすく感じました。そのため、「視聴のしにくさ、視野の狭さ」もあまり気になりませんでした。従来のメディア向けに制作された動画コンテンツは「視聴するもの」でしたが、YouTubeやニコニコ動画におけるコメント投稿のようなSNS機能を経て、「視聴するもの」から「コメントして参加するもの」へ、そしてリアルタイム配信によって「撮影して投稿するもの」へと、在り方も多様になってきています。

テレビや映画のスクリーンでの視聴を前提とした動画は、おそらく今後も横型動画が主流でしょう。その一方で、動画を「情報」として視聴する場合やコミュニケーションを重視した利用の場合は、スマートフォンの利用スタイルである縦型動画に優位性があると筆者は考えます。今後も動画市場が成長して行くかは、この縦型動画をいかにリアルな体験の場としてユーザーコミュニケーションに活用していけるかがカギとなりそうです。

記事・画像:markezineから

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