40代以上の人口急増 、「新しい大人」の心つかむ

現在、日本の総人口は約1億2000万人。そのうち大人(20歳以上)人口は約1億人だ。3年後の2020年はどうだろう。徐々に減少に向かうとはいえ、総人口も大人人口も、大きくは変わらない。ところが、年代別で見ると、数字に変化が出る。50代以上の人口は現在約5800万人。既に大人の半数を占めるが、3年後には約6000万人に増え、「大人の10人に6人は50代以上」となる。40代以上でみると、現在約7600万人。これが20年には約7800万人に増える。「大人の10人に8人」だ。

高齢化というと、年をとったオジイサン、オバアサンが増える世の中を想像しがちだか、実は急速にすすんでいるのは「社会全体の大人化」なのだ。わずか3年後には「40代以上が大人の8割」という「想定外」の世の中が来てしまう。ここ10年近く、従来子供向けやファミリー向けだった商品やサービスに大人向けが増え、消費の面でも「大人化」が進んでいる。例えば「大人のきのこの山」や「キットカット ミニ オトナの甘さ」そして「大人のキリンレモン」などだ。

時代劇や演歌が代表格だったシニアや高齢者の楽しみも様変わり。今やポール・マッカートニーやローリング・ストーンズが来日するたびに50、60代が大挙して押しかける。シニアから新しい大人消費への進化だ。映画「シン・ゴジラ」には50、60代もたくさん見に来ていた。「君の名は。」をはじめ16年のアニメ映画は大人にも広がったからヒットしたとされる。

急速な高齢化の進展は悲観的に捉えられがちで、消費面でもシニアというと健康を中心に特殊な消費者とみられることも多い。しかしながら社会全体は「若者社会」から「新しい大人社会」へと急展開している。消費においても新しい「大人」をとらえられるかどうかがカギになる。

記事:画像:NEWSポストセブンから

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