移住するなら「山梨県」。希望地域ランク2年ぶり首位

都市部に暮らす人の移住を手助けするNPO法人ふるさと回帰支援センター(東京・千代田)は、2016年版の移住希望地域ランキングをまとめた。東京に近くて自然豊かな山梨県が2年ぶりに首位だった。15年調査で20位圏外だった福岡県が5位、神奈川県が16位に入った。移住を考える人でも若い世代が増え、仕事をみつけやすい都市志向が強まりつつある。

ランキングでは2位に15年首位の長野県、3位には同4位の静岡県が入った。長野と山梨の人気は高く、13年調査から4年連続で両県が1、2位を占めている。田舎暮らしを求める中高年世代などから注目を集めた。静岡も14年の7位から年々順位を上げている。福岡と神奈川が上位に名を連ねたのは初めて。ともにセンターに相談員を置き、移住の受け入れ体制づくりに力を入れる。調査担当者は両県のランキング上昇について「東日本大震災を機にライフスタイルを見直す動きが広がり、現役世代の移住が定着し始めたのも背景にある」と分析する。現役世代は移住先選びの条件に働く場を挙げる例が多く、比較的人口の多い地方都市への関心が高い。実際、センター利用者のうち40代以下が占める割合は7割近くに達し、かつて50代以上が7割を占めていたのとは様変わりしている。政府が地方創生を掲げて移住支援策を拡充したのも追い風となり、15年以降はセンター利用者も急増。出身地へのUターン希望者も3割を超す。

地域別でみると、福岡や大分に長崎、宮崎、鹿児島、熊本を加えた九州6県が20位圏内。広島、岡山、高知、愛媛の中四国も上位に入った県が多かった。移住先での西日本人気は根強い。調査は東京・有楽町の相談拠点を16年中に新たに訪れた人から聞き取り、6777件の回答を得た。東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県の居住者が多いという。移住希望地域ランキングは09年から続けている。

記事:2017年3月16日 日本経済新聞
画像:Zuuonlineから

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