ビームスとJTB子会社が提携 若者に旅の魅力訴え

セレクトショップ大手のビームス(東京・新宿)は26日、JTB子会社と地域活性化を目的に提携すると発表した。ビームスが国内旅行をプロデュースするガイドブックを作るほか、共同で旅行商品を開発する。「モノ消費」からイベントなどの「コト消費」を重視する消費者が増える中、現地ならではの食や人との交流を楽しんでもらう。流行に敏感な若者を中心に幅広い顧客を取り込む狙いだ。

 ビームスが旅行会社と提携するのは初めて。協働プロジェクト「JTBeams(ジェイティービームス)」を創設し、第1弾として熊本県の天草を取り上げる。ビームスが東京以外で初出店した地域が熊本だったことに加え、昨年の熊本地震からの復興を支援したいとの思いもあったとしている。

 まず、日本各地の商品を扱う「ビームスジャパン」(東京・新宿)で5月28日まで物産展を開く。ビームスのバイヤーが現地で集めた食品や伝統工芸品などを販売する。タブロイド型の写真集も置き、天草について知ってもらう。

 併せて、両社が共同で旅行商品を開発する予定だ。放送作家の小山薫堂氏も交え、食や現地での体験、人との交流を盛り込んだ商品を検討する。JTB国内旅行企画の大谷恭久社長は「旅の魅力が顧客にうまく伝わりにくくなっている」と説明。ビームスを訪れる若い層に旅の良さを訴求したいとしている。ビームスの設楽洋社長は「今の若い人は普通の観光では満足しなくなっている。まずは季節に合わせた九州の旅行商品を出していきたい」と話した。

 消費低迷に直面するアパレル・百貨店業界では衣料品以外に活路を求める動きが目立つ。セレクト店では大手のベイクルーズ(東京・渋谷)が米国のロブスター料理の専門店などを日本で展開して人気となっている。紳士服大手も外食などスーツ以外の事業を増やしている。各社がコト消費を充実する中、業績が比較的好調なビームスも成長分野に事業を拡大する形だ。

記事:2017年4月27日 日本経済新聞
画像:PRTIMESから

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