婚活イベント 自治体が支援

東京都や区などが若者の出会いの支援に本腰を入れ始めた。都は都内島しょ地域を舞台にした「婚活」ツアーへの助成をスタート。品川区も区内の観光スポットで若者の出会いの機会を設ける。人口流入が続く都内の自治体では婚活支援が手薄だったが「少子高齢化の問題には都も無縁ではいられない」と判断。地域の活性化とあわせて支援内容を充実している。

都は2017年度から、船舶で島しょ地域を巡る「縁結び」ツアーの企画・販売のサポートを始めた。必要な経費の半分以内で最大100万円まで助成する。今秋には「縁結び」をテーマに島しょの観光を案内するガイドブックも作成する。

 第1弾となるのは、オリオンツアー(東京・中央)が売り出す9月出発の「恋する島コン」プランだ。参加は20~30歳代の未婚の男女に限る。9月2日出発のツアー(定員30人)では、神津島に1泊してバーベキューなどを楽しむ。

 都の産業労働局観光部振興課は「婚活をきっかけに、島しょ地区のリピーターになってもらいたい」と一石二鳥の効果を期待する。現時点の申込者数は8人だが、同社の担当者は「広告を増やす8月に入ってからが勝負」とみている。

 都内の平均初婚年齢は、13年時点で男性が32.2歳、女性が30.4歳。全国平均(男性30.9歳、女性29.3歳)を上回っている。

 都政策企画局の担当者は「結婚は個人の価値観と深く関わるので十分な配慮が必要」としたうえで「初婚年齢の高さを含め、都として結婚を希望する人に何ができるか考えていきたい」と話す。

28日には都庁内で婚活イベント「TOKYO恋結び プレミアムパーティー2017」が開らかれる。第一生命が初めて主催する企画で、第1本庁舎の45階にある展望室を会場に、夜景を楽しみながら新たな出会いにつなげてもらう趣向だ。

 あえて婚活を掲げずに出会いを支援するのが品川区だ。同区に在住、在学、在勤する20~30歳代を対象に、品川の魅力を発見しながら友達をつくってもらおうと、今秋に「しながわ水族館」でイベントを開く。担当者は「気軽に参加してほしい。品川区に愛着を持ち、長く住んでもらえたら」と話す。港区は昨年度から婚活イベントを始めた。東京湾をクルージングしながらコンパをする「うみコン」や参加者が着飾って交流する「ドレスコン」を企画した。うみコンには男性16人、女性21人が参加。カップルの成立率は48%だったという。

今年度は9月、屋形船で夜景や食事を楽しみながら交流する「フネ婚」を開く。区内に在住、在学、在勤する20~35歳の独身の男女を各20人募集している。冬には乃木坂や六本木のイルミネーションを楽しむ「イルミ婚」なども計画する。港区の担当者は「区が実施する安心感もあり、婚活イベントに初めて参加する人もいる」と話している。

記事・画像:2017年7月27日 日本経済新聞

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