ハロウィーン「インスタ映え」競う。首都圏の観光・宿泊施設

10月末のハロウィーンに向けて、首都圏の商業施設や観光地が交流サイト(SNS)を意識した集客に力を入れている。プロジェクションマッピングでお化けの映像を投映したり、カラフルなスイーツや酒を用意したり、こだわるのは写真映り。ハロウィーン商戦が年々激しさを増すなか「インスタ映え」を前面に押し出し、メーンターゲットの女性層を取り込むねらいだ。

 東京タワーは高さ150メートルの大展望台の2階フロアで、夜間のプロジェクションマッピングを26日から始める。都心の夜空を背景に、ハロウィーンをイメージしたお化けの映像などを窓や床面に投映する。ハロウィーンイベントとしては初めての試みで、運営会社は「日没以降はSNS向けの写真撮影にぴったりなフォトスポットになる」と期待する。

 東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市、TDR)は10月31日までのハロウィーンイベント期間中、ディズニーキャラクターの仮装を常時楽しめるようにした。昨年まではイベント期間の最初と最後の1週間ずつに限定していた。写真投稿アプリ「インスタグラム」などで仮装姿をいつでも撮影できるようにし、期間中のリピーターを増やす。

 国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県滑川町)は10月7日~11月5日の土日祝日に、園内をイルミネーションで彩る夜間イベント「森のハロウィンナイト」を開催。電飾は約30万球と昨年より約5万球増やす。この時期は名物の花が少なく、同園は「広告だけでは人は呼べない。写真をSNSにアップしてもらうため、飽きられないように演出を充実させていきたい」としている。

 温浴施設運営の温泉道場(埼玉県ときがわ町)は11月5日まで、さいたま市の「おふろcafe utatane(うたたね)」で、カボチャ300個を並べるなど、館内を魔女のマーケットをテーマに飾り付ける。魔女のローブのような限定ルームウエアを無料で貸し出し、キャンディーカートなどを撮影スポットとして楽しんでもらう。

 食べ物も動画や写真写りを強く意識している。東京プリンスホテル(東京・港)は動画撮影を意識し、「魔女の魔法」をテーマに見た目の変化を楽しめる5種類のカクテルを10月1日から販売する。「コットンキャンディーマジック」と名づけたカクテルは、グラスにのせた綿あめの上からスパークリングワインを注ぐと、真っ赤な花が現れる。花びらが舞う夜空をイメージしたノンアルコールカクテルも用意する。

 ホテルニューオータニ幕張(千葉市)が開催中のビュッフェ「栗とぶどうの収穫祭」はクモの巣をあしらったムース、竹炭を練り込んだ生地を使用したブラックロールケーキなど「見た目が多少怖いメニュー」が売り物だ。

 ヒルトン東京ベイ(浦安市)のデザートビュッフェは開始10分前にスイーツの撮影時間を設けている。カボチャのカップに入れたプリンやモンスターの顔を描いたシュークリームなどを用意しており、「食べる楽しみに加え、撮る楽しみも味わってほしい」としている。

記事:2017年9月15日 日本経済新聞
画像:JIJI.COM

関連記事

ページ上部へ戻る