効率的に旅前の訪日アメリカ人にアプローチ

アメリカ人が日本に関する情報を入手する際、もっとも使われているのが自国のマスメディアという結果に!2位のインターネットも比較的高い数値に

公益財団法人新聞通信調査会が実施した「諸外国における対日メディア世論調査」によると、日本についての知識や情報の入手先として アメリカ人の延べ39.1%が「自国のテレビ・新聞・雑誌」と回答 しました。次に多かった選択肢が「インターネット(21.5%)」。その後は「自分の家族や親戚・知人(15%)」、「日本人の友人・知人(12.9%)」、「学校教育(12%)」、「訪日経験(7.2%)」 と続きます。

他の調査対象国(韓国、タイ)と同様に、1位となった選択肢が、自国のテレビ・新聞・雑誌などマスメディアを経由したものでした。しかし、他の調査対象国とは違い、インターネットを通じて日本に関する情報を取得する人の割合も比較的高く、マスメディアと比較した場合、その差はわずか17ポイント にとどまります。


年代別に見てみると、10代、20代のアメリカ人の間では、日本に関する情報を入手する際、マスメディアよりもインターネットを利用する 傾向にあります。また、10代のアメリカ人の間では、学校教育を通じて日本に関する情報を入手する割合が38.7%と、他国の同年代の割合と比べても高い数値になっています。この点にも留意するべきでしょう。

30代、40代のアメリカ人の場合、日本に関する情報を入手する際にマスメディアを利用する場合がそれぞれ34.6%と31.9%、インターネットを利用する場合がそれぞれ29.2%と27.5% となっており、若干マスメディアの方が率としては高いものの、そこまで大きい差ではなく、マスメディアとインターネットを併用 していることが把握できます。

50代、60代に関しては、やはりインターネットよりもマスメディアを利用する傾向が強いようです。(それぞれ38.4%、43.6%)

一般的にアメリカ人の間では、日本に関する情報を入手する際、10代~20代の若者の間ではインターネットを、30代~40代の間ではマスメディアとインターネットを併用、50代~60代の間では主にマスメディアを利用 していることがわかりました。この傾向が観光情報を得る際にはどう変わっていくのでしょうか?

旅マエの訪日観光に関する情報収集に役立ったもの1位から3位までを「口コミ関連」のものが独占!回答のほとんどがネット関連のものに


観光庁の「平成28年消費動向調査」によると、訪日アメリカ人観光客が訪日旅行をする前の観光情報収集手段としてもっとも役に立ったと答えたものは 「日本在住の親族・知人」でした。回答率は延べ34.6% にあたります。次いで回答率が高かったものが 自国の親族・知人(25.6%)。その後は、TripAdvisorなど口コミサイト(24.7%) と続きます。

他の訪日主要国では、SNSや観光情報サイトによって訪日観光に関する情報を入手する場合が多いですが、アメリカ人では先述の通り、知り合いの日本人もしくはアメリカ人、また不特定多数の人々から寄せれらるウェブ上の口コミが、訪日旅行前の意思決定に大きな影響 を及ぼしていることが把握できます。

また、4位の宿泊施設のホームページ(18.0%)、5位の航空会社ホームページ(16.2%)、7位の個人のブログ(15.9%)、8位のその他インターネット関連(11.1%)など、訪日旅行をする前の観光情報収集手段のランキング上位にはインターネット関連の選択肢が多い結果になりました。

旅マエの訪日アメリカ人への情報発信:年代別にいかに口コミを広げるかがポイントか

旅マエの訪日アメリカ人観光客にアプローチする場合、年代別にツールを分けたうえで、いかに口コミ情報を広げられるかがポイントです。

若い層にアプローチしたい場合、ウェブ上での口コミを広げることが重要 です。先ほどご紹介した通り、若年層のアメリカ人は、日本に関する情報を入手する際、主にインターネットを活用しています。また、訪日旅行の際に役立った情報としてTripAdvisorや個人のブログなどが上位にランクインしていることから、店舗や観光施設の魅力をいかにWeb上で配信できるかがカギとなってきます。

例えば、主に欧米圏からの訪日外国人観光客の間で人気のスポットになっている新宿歌舞伎町のロボットレストランは、店内の至る所にTripAdvisorのステッカーを貼ることで、訪日外国人観光客に口コミを書くように促しています。 結果的にTripAdvisorの口コミ欄には、訪日アメリカ人観光客など主に欧米圏からの訪日外国人観光客からの投稿で埋め尽くされており、平均レビューは、5点満点中4点を獲得しています。

また、滞在中・観光中にウェブ上ではなく、実際の接客・サービス等でいかに好印象を与えるか、という点も重要です。

以前、訪日ラボでご紹介した東京の下町・谷中にある「澤の屋旅館」では、これまでに17万7035人の訪日外国人観光客を受け入れてきました。同旅館では、訪日外国人観光客の宿泊客に獅子舞のパフォーマンスなどのイベントや、江戸時代の旅館のような外観、ヒノキ風呂と陶器風呂などを提供しており、「和」を感じてもらえるような環境づくりに励んでいます。

日本文化・歴史に関心が高いという訪日アメリカ人観光客の特性を利用して、上記のような環境づくりを通じて忘れられない思い出づくりを提供することで、知人経由での口コミが広がるかもしれません。

記事・画像:訪日ラボ

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