訪日タイ人を地方に呼び込みたいなら1年かけてPR

ゴールデンルート以外の訪日旅行の計画はいつから?:半年から1年以上前から

「TrippinoHOKKAIDO」というメディアの読者のタイ人816人を対象に、「北海道旅行計画」についてアンケートを行った結果、旅行先を確定するのは約44%の人が「6か月前から」・約39%の人が「1年前から」 と回答しました。 地方エリア×タイ人観光客の情報収集を狙う際は、単発ではなく長期的なプロモーションがキー と言えるでしょう。

また、何日間旅行をしたいか、という質問は、7割以上が1週間以上 と回答しています。

特に直行便がなく、LCCを乗り継いで訪れる地方エリアに関しては、航空券は価格の安いタイミングで早めに予約し、それからじっくり時間をかけて、宿泊先や、そこを拠点に地方に行く計画を立てるスタイル になってきています。

プロモーションのタイミング:インバウンド集客したい時期の1年前から継続すべき

前掲の調査で、7割の人が半年から1年以上前に北海道旅行を計画するということは、例えば観光地側が冬に集客をしたい場合、1年前から情報を出し続ける必要がある ということです。日本は四季があり、季節ごとに魅力が多いためつい日本の旬に合わせた旅行内容を配信しがちですが、イベントや季節限定の情報こそ、早め早めに情報を出しておくことが有効 と考えられます。

これを裏付けするように、8月に来年2月の雪まつり について「TrippinoHOKKAIDO」で情報発信をしてみたところ、オーガニックで100万リーチを越える大きな反響をいただきました。通常のリーチ数の約3倍、情報拡散の速さも過去最高記録 でした。旅行会社・インフルエンサー・他社旅行メディア様にもシェア頂きました。

8月の他の投稿記事はというと、真夏の日本の風景や祭り情報についても、もちろんいいねやリーチ数は伸びているのですが、その真相は「今すぐ行きたい」よりも「行ってみたいな」「素敵な景色だな」「来年行こうかな」という意味合いが強いいいねだったのかもしれません。いいね!数が伸びるも宿泊数や訪日タイ人数が伸びていないというギャップがあるのが納得できます。

既にタイ人が多く来ている場所のイベントや割引情報などは、リアルタイムで発信することで集客が可能ですが、アクセスが難しい地方や、まだタイ人観光客へのPRを始めたばかりというエリアこそ、長期的・継続した情報露出が大切です。

訪日タイ人観光客の旅行スタイルは圧倒的にFIT(個人旅行)⇒団体ツアーに不向きなエリアにチャンスあり


地方への誘客として旅行会社へのセールスを強化しても、実際のツアー造成に繋がりにくいという話も耳にします。訪日タイ人観光客の多くは自ら航空券と宿泊先をインターネットで予約しているので、団体ツアーに不向きなエリアこそ個人旅行者にターゲットを絞って良いのではないでしょうか。

旅行について決定するときに影響のあるものは何か?:タイ最大の掲示板「Pantip」の影響力

では、実際に旅行先を決定するための情報源は一体何でしょうか?(回答項目の「ブロガー」は旅行情報を発信している人、「有名人」は女優や歌手を意味したアンケートとなっています)

タイ最大の掲示板と呼ばれる 「Pantip」 。ここでは、実際に行った人のコメントや、見た風景、使ったお金の金額という口コミを読むことから、どんなホテルを予約すると自分の旅行が良くなるのか、というようなアドバイスを求めるために質問を投稿する、という使い方まで様々な方法で使われています。

「北海道のホテル pantip」のように、「知りたいこと+pantip」と検索する人の多いことから、Pantipから発信される情報を見るというより、口コミを一番確認出来るのがPantipなので検索する 、という方が使い方としては近いでしょう。

有名人からの情報発信は旅行先の選択にはそんなに影響を及ぼしておらず、旅行系ブロガーの方が旅行先の決定には影響力がある という結果が出ました。

タイのインフルエンサーは地方自治体PRにむいているのか?:目的と観光地のアクセスによる

インスタグラマーを含め、SNSのフォロワーが多いインフルエンサーが乱立しているタイ。一見、フォロワーの多いインフルエンサーを招聘するのが効果的に見えます。「認知度を拡大したい」という目的の場合には、インフルエンサーの活用は向いていると考えられ、インフルエンサーの投稿を活かした、継続したプロモーション計画が可能である、という前提があれば、効果は期待できるでしょう。

しかし、有名観光地から遠く、アクセスも難しい地方エリアがタイ人向けのプロモーションをする場合、限られた予算の中で有名人11度の投稿よりも、フォロワー数が少なくともニッチな旅行体験を発信しており、読者も新しい旅先を求めてフォローしているブロガーやインフルエンサーの方が具体的な旅を読者に訴求できる かもしれません。

記事・画像:訪日ラボ
サムネイル画像:flagpedia

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