魚さばき体験が訪日客を魅了

訪日外国人が各地の漁港に相次ぎ出没している。地元客らに混じって地場の旬の海鮮を味わったり、包丁で実際に魚をさばいたり。東京の築地市場とは違った食の体験が楽しめることが魅力だ。食にこだわる訪日客は「フーディーズ」とも呼ばれ、多少のアクセスの悪さをものともせず、美食を求めて、全国各地に広がろうとしている。

神奈川県三浦市の三崎港も年々、名物のマグロ料理を目当ての外国人客が増えている。広島市の広島港では地元産のカキを炭で焼いたりしてその場で提供したりする「ひろしまみなとマルシェ」を月2回開き、毎回数十人規模の外国人が訪れる。インバウンドの間では、北海道の函館港、富山県の氷見漁港、和歌山県の勝浦漁港などの人気も高い。

■ネット情報充実し、動線ができた
郊外や地方の漁港に足を伸ばす訪日客が目立つようになってきた背景について、インバウンド消費に詳しいコンサルタントのルース・マリー・ジャーマンさんは「ネット情報の充実が大きい。もともと大都市以外に行きたいというニーズはあったが、ここにきて動画を含めて情報量が格段に増え、地方への動線ができてきた」と指摘する。民泊仲介サイト「エアビーアンドビー」に登録する地方の物件の増加もこうした傾向を後押ししているという。

もともとインバウンドにとって、食は日本観光で最も楽しみにしているものの1つ。中でもすしや魚料理の人気は高く、観光庁の調査では、最も満足した飲食は米国人はすし、中国人は魚料理だった。

記事:2018年1月15日 日本経済新聞
画像:wikipedia

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