ロックバー 訪日客集う。通好み選曲、リクエストに驚き

インバウンド(訪日外国人)人気を高めようと官民が知恵を絞っているが、その一方で訪日外国人は自分自身の感覚を生かして、楽しみの穴場を見つけている。客が好むアーティストの楽曲を聴かせる「ロックバー」もその一つだ。いつの間にか独自発展をした日本の洋楽の楽しみ方が、彼らには新鮮に映るらしい。

外国人が、外国のロックを、輸入ウイスキーを飲みながら聴く。その現象について関さんは「自分の国にも同じようなバーはあるだろうと日本人は考えるかもしれないが、実はそうでもない」と話す。

外国人客は椅子に座らず、立ったまま酒を飲み、曲に合わせて歌う。「次はレッド・ツェッペリンを」と日本人以上に積極的にリクエストする。英語が得意な日本人常連客と外国人客が、好きなミュージシャンの話題で意気投合することもしばしばだ。「外国人客は皆明るく、盛りあがるので大歓迎。できれば座ってほしいが」と藤重氏。

■新橋周辺でも英文のチラシ
 もともと外国人が多く集う東京・六本木などの店と異なり、新橋や歌舞伎町は、サラリーマンの街で、あくまでも日本人相手の商売をしてきた。これまで特にインバウンド対応を考えたことはない。しかし今は、新橋周辺のロックバー合同で、近隣のホテルに置いてもらう英文の宣伝チラシの作製を計画している。

日本政策投資銀行と公益財団法人日本交通公社の16年の調査によると、訪日外国人の日本観光の印象はおおむね良いが「ナイトライフを楽しめる」イメージを持つ人は39%。平日夜でも演劇や音楽が楽しめるニューヨークなどに比べ、東京は見劣りしている。

そんな中、音楽をつまみに酒と会話を楽しむ日本のロックバーは、外国人自らが発見した穴場だ。ロックな「おもてなし」を受けた外国人たちは、「日本には驚きのロック文化があるぞ!」と母国で口コミ情報を広めている。

記事・画像:2018年2月24日 日本経済新聞

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