廃棄されるりんご箱から家具を作るプロジェクト

青森のりんご箱に魅せられた建築家、家具職人、はこ屋の3人が立ち上がり、廃棄されようとしている箱を再利用して、新しい価値観の家具が完成した。

年間45万tのりんご生産量を誇る国内屈指のりんご王国「青森県」。そのりんご生産を裏で支えているモノや業種があり、「りんご箱」もその一つです。木でできた「りんご箱」は過去の産物のように思われていますが、青森県内ではまだまだ現役で使われています。

しかし、近年では、早生種(きおう、つがる等)、中生種(トキ、弘前ふじ等)のりんごが木箱に入ったまま全国に出荷されることが多く、東北や関東、中部、関西地域の空になった「りんご箱」は回収されるが、九州などの遠い地域に出荷されたものは回収されずに廃棄されている現状があります。

まだ使えるものを無駄に廃棄されている現状を知り、建築家、家具職人、はこ屋の3人が手を合わせ、この問題を解決するプロジェクトが立ち上がりました。

一昨年から開発がスタートし、ようやくテーブルと椅子が完成。試作品として昨年エントリーしたウッドデザイン賞2017を受賞し、弘前アップルデザインアワード2017にも入賞。今年4月には世界最大級のデザインの祭典「ミラノサローネ2018」に展示される予定。

「りんご箱」は生産されてから、その役目を終えるまで30年以上も使用されます。収穫したりんごを入れ市場に上場し、業者が競り落として、ダンボールに詰め替え、空箱はまた、りんご農家に販売され、繰り返し使われていきます。その流通過程で「りんご箱」に傷がついたり、マジックで書かれたりした跡が青森りんごの歴史として箱に刻まれていく。

人工的に作ることが不可能な時間の経過を映し出した「りんご箱」をそのまま家具にリノベーションすることによって、廃棄ロスをなくし、新たな価値を生み出すことに成功しました。

記事・画像:Value Press

関連記事

ページ上部へ戻る