長野県白馬村、夏はサイクリングで集客

冬のスキー場として国内外で知名度が高い長野県白馬村。夏場の閑散期の集客策としてサイクリングに着目した取り組みが広がっている。20年前には五輪のジャンプ競技が開かれたスキーの「聖地」が、サイクリングでも聖地になる日が訪れるかもしれない。

サイクルフェスタは自転車の大会でありながら、時間や速さを競わない点に特徴がある。白馬五竜エスカルプラザを起点・終点に、青木湖(長野県大町市)や八方温泉など9カ所のチェックポイントを思い思いのコースで巡り、白馬の自然を堪能する。チェックポイントを1つでも通過すれば完走扱いで、地元の米や完走証がもらえる。他の自転車大会と比べ、子どもでも参加しやすいのが特徴という。推奨コースを全て回れば80キロメートルを超える。

 チェックポイントとは別に3カ所設けられたエイドステーションでは、そばや山菜汁など地元の名物が振る舞われた。大会のチラシでは「消費カロリーより摂取カロリーの方が多いかも!」とうたっているのだ。

 自転車ブームに乗って規模はどんどん拡大している。第1回はわずか76人で始めた大会だったが、2017年の第3回は400人、今回は500人を超える参加者が集まった。主催した白馬五竜観光協会によると300人が白馬村に前日から宿泊していたという。

 冬のスキー、夏の高山植物に挟まれた6月は白馬村では観光の閑散期。その観光活性化策として白馬五竜観光協会が村内の他地域とも連携して3年前からサイクルフェスタを始めた。

 白馬村では村を挙げてサイクリングを観光の起爆剤にする取り組みが進む。白馬村観光局は自転車のモデルコースを示したホームページを開設。周辺の大町市や小谷村も含め約40カ所で「サイクルステーション」も設置し、簡易工具や空気入れを無料で貸し出すサービスも実施。

記事・画像:2018年6月13日 日本経済新聞

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