スラムダンクの「聖地巡礼」鎌倉高校前駅の踏切

神奈川県鎌倉市の江ノ島近くに、踏切1つで外国人観光客を集めている駅がある。江ノ島電鉄の鎌倉高校前駅だ。

踏切越しに広がる湘南の海の美しさだけが理由ではない。駅のすぐ横の踏切が漫画「スラムダンク」のモデルと言われ、一躍有名になった。5年ほど前から中国や台湾などから外国人観光客が押し寄せている。

スラムダンクは1990年代に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載した。神奈川県内の高校に通う不良少年がバスケットボールを通じて友情を深め、全国大会で優勝を目指す物語だ。アニメのオープニングで踏切のシーンが流れた。

漫画は中国語や英語、スペイン語など12カ国語で訳され、アニメも好評。アジアでの人気は著しく、中国のSNS(交流サイト)では現在も関連する投稿が続いている。

神奈川県はアニメや漫画の舞台となった県内の場所や施設をまとめたガイドブック「かなもえ」を作成。2017年には外国人観光客向けに県内の観光地を紹介するサイト「Tokyo Day Trip」を開設。鎌倉高校前駅の踏切を含め、県内の観光地を英語や中国語で紹介している。

一方で、観光客が車道や線路の周りにあふれる問題も生じている。踏切には3つの道路が面しており交通量も多い。鎌倉市役所には「観光客が車道に飛び出して、青信号でも車が前に進めない」などの苦情が寄せられているという。鎌倉市は観光課と都市整備部で今後、対応策を詰める。

記事・画像:2018年7月2日 日本経済新聞

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